業務マニュアルは単に業務内容や手順を寄せ集めただけでは、分かりにくいものになります。また、マニュアルの更新や管理を怠ると内容が古くなり、そのまま誰にも使われなくなる事態に陥りがちです。
「業務マニュアル」とは、業務における現時点の「基本ルール」や「処理·作業手順」を集約し、明文化したものです。
業務マニュアルを作成することで以下の3つのメリットがあります。
業務に必要な情報を業務マニュアルとして明文化(業務を見える化)しておくことで、担当者が不在になった場合の備えとなり、業務継続の上でも重要なポイントとなります。
「業務を見える化」することで、初めてその業務を担当するメンバーが身につけるべき最低限の内容も明確にすることができ、効率よく習得することができます。
業務マニュアルに業務手順を整理することで、より効率的な手順や方法の気づきに繋がえり、業務改善の一助となります。
この本で学んだ内容を実践することで、企画・設計から運用や改訂まで、一連のながれに沿って業務マニュアルを作成できるようになります。
業務マニュアル作成を始める前に(第1章) | 「そもそもマニュアルって何? 何のためにあるの?」「実際役に立つの?」といった疑問に答えます。マニュアルの種類や利用シーン、課題などについて解説したうえで、本当に活用される業務マニュアルを作成するポイントを押さえます。 |
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業務マニュアルの企画・設計(第2章~第4章) | マニュアル作成で最も重要な企画・設計段階について詳しく解説します。企画をまとめたら、作成方針として「目次構成案」「執筆規約」「レイアウト規約」を決めます。また、作成時と後々の運用時に便利な「テンプレート」の準備についてもここで確認しておきましょう。 |
業務マニュアルの作成(第5章) | 実際に業務マニュアルに載せる内容を作成(執筆)していく段階です。 ここでは、分かりやすい文章構造のほか、業務マニュアル向けに使える文章作成テクニックを「読みやすい文章を書く」「誤解されない文章を書く」の大きく2つに分けて紹介しています。 |
業務マニュアルの運用(第6章) | 企画から作成まで、時間をかけて完成させた業務マニュアルも、作ったまま放置していてはやがて使われなくなります。業務マニュアルの管理の仕方、そして組織やチーム内で使われる仕組みについても視野に入れて作成を進められるようにします。 |
この本は、企業向けのマニュアル作成サービスや人材育成サービスを提供する富士通ラーニングメディアの研修コースをベースにしています。
マニュアルの文章を書くときのテクニック、そして作成後の運用方法や改訂作業に必要なルール・情報収集の例まで詳しく解説しており、実践的なスキルがしっかりと身に付きます。
押さえておきたいポイントや、作成する文章の改善すべき箇所を、オリジナルキャラクターがわかりやすく解説しています。