基本情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家資格で、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」が認定対象となっています。
ITパスポート試験がITを利活用するすべての人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験に対し、基本情報技術者試験はITエンジニアの登龍門に位置する国家試験です。
2023年4月から通年開催の「コンピュータを用いる方式の試験(以降CBT方式と表記)」に変更され、より受験のチャンスが増えます。
また試験日時や試験会場を自分自身で決められるので、自分の学習スケジュールに合わせて受験計画を立てることができます。
●2023年4月からの主な試験の変更箇所
変更点 | 変更前 | 変更後 | ||
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実施方式 | ペーパー方式 | コンピュータを用いる方式 | ||
開催日程 | 春期(4月)・秋期(10月)の年2回 | 通年 | ||
採点方式 | 素点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式 | ||
出題形式 | 午前試験 (小問) |
試験時間:150分 出題数:80問 解答数:80問 |
科目A試験 (小問) |
試験時間:90分 出題数:60問 解答数:60問 |
午後試験 (大問)※1 |
試験時間:150分 出題数:11問 解答数:5問 ※選択問題あり |
科目B試験 (小問) |
試験時間:100分 出題数:20問 解答数:20問 ※選択問題なし(全問必須) |
※1 小問形式への変更による午後問題のコンパクト化、出題数・解答数の変更などによって、試験時間を30~40%短縮します。
出題範囲の変更概要 | 科目A試験 | 現在の午前試験に準じます。 |
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科目B試験 | これまで必須解答としていた「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心にした構成に変更します。 また、個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一します。 |