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導入事例のご紹介

国立米子工業高等専門学校 様

eラーニング導入で学校職員の業務に即した
IT知識のレベルアップをめざす。

国立米子工業高等専門学校は、鳥取県米子市に昭和39年4月に開設された。機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、物質工学科、そして建築学科の5学科で、約1,000人の在校生が学ぶ。同校は創立以来、高専制度の特質を活かし高校生及び外国人にも門戸を開いており、地域産業への研究協力ならびに地方自治体の施策の企画立案にも積極的に参画している。また、全国高等専門学校ロボットコンテスト(通称ロボコン)の出場常連校でもあり、「実践的な技術者の養成」という研修目標に前向きに取組んでいる。

創立 : 1964年(昭和39年)4月   主な学部 : 機械工学科、建築学科など全5学科   学生数 : 約1,000名
http://www.yonago-k.ac.jp/

 

 

個々にレベルの異なる事務系職員のパソコンスキルの向上をめざして、eラーニングを導入。

日常業務でパソコンが利用され始めてからかなりの年月が経っているが、業務を遂行している職員のパソコンスキルは依然として個人差が大きく、個人個人のレベルにあった研修が求められている。とはいえ、同じ事務系の業務でも、部門によって必要なスキルが異なっていたり、学習できる時間帯がずれていたりするなど、一斉実施の集合研修では、部門毎のニーズに応えることが難しい。米子工業高等専門学校もこのような問題に頭を抱えていた。同校では、すべての部門にWordとExcelが導入されており、日常業務で活用している。しかしながら、パソコンスキルの個人差を解消するため、さらなるスキルアップを目指しながらも、研修実施には時間的な制約があるというジレンマがあった。そういったことを背景に、平成15年秋、事務系職員37名のITスキル向上を目的に、初めてeラーニングが導入された。

初めてのパソコン研修、初めてのeラーニング。開始前には職員から不安の声も上がっていた。

業務で使う機能については職員全員が理解しているレベルまで到達させたい、というのが研修目標あった。Word,Excelについては、基礎レベルはすでに習得されているものと判断して、応用コースを採用。Accessについては導入されている部門が限られており、ほとんどの職員が初心者であるとの判断から、自己啓発も兼ねて基礎コースの採用することにした。人事係長の田内和夫氏は「平成8年頃から学校業務でパソコンを導入していますが、一斉研修は今回が初めてです」と語る。すでに業務で使用中のソフトの研修ということで、職員の方々の受け止め方もさまざまだったようだ。「今のやり方でできれば、それでいいのではないか?」「また難しいことを覚えるのか?」「試験を受なければいけないのか?」など・・・不安の声も上がっていた。初めてのパソコン研修、しかも「eラーニング」による実施ということで、研修開始まではご苦労も多かったようだ。

各人のスキルアップを目標に、受講者の精神的負担をできるだけ減らすように配慮。

eラーニングによる研修の実施方法としては「受講者にプレッシャーや負担をできるだけかけない」という人事係の配慮から、あくまでも「受講者それぞれのスキルアップ」を目標とし、確認試験や修了試験は実施しないことに。また、3つのコースを各人の好きな順番で受講可能とし、3ヶ月間ですべてのコースを修了するように指導されている。学習進捗状況は人事係で管理。研修の中間と終盤の2回、受講者の所属長にあてて進捗率を通知している。「受講期間の中間時点では、進捗率が0(ゼロ)の人について、所属長にメールで知らせました。さらに終盤では全員の進捗率を通知しました。」と庶務課長の五味久和氏。
通常業務を行いながら、自分で空いた時間を見つけてeラーニングに取り組むというのは、慣れないうちは意外と難しい。そこで今回は、eラーニングの学習時間を特別に設けずに、各人の業務の空いた時間に積極的に実施するよう働きかけたという。実際には昼休みや夕方5時以降に取組んでいるケースが多かったようだ。

ASPのeラーニングサービスを利用したため、環境設定などの準備に手間取ることはなかったが、唯一、検討を要した項目があった。それが、eラーニングコースウェアに組み込まれているナレーション音声。音声機能は分かりやすく、学習効果が上がる要素ではあるのだが、職場で、しかも勤務時間中に実施すると、他の人に音声が聞こえてしまい迷惑がかかる。本人も学習に集中できない。このため、学校側で「ヘッドホン」を受講者数の半分程度購入し、所属ごとに貸出すこととした。受講者は「ヘッドホン」をすることで、限られた時間に集中してeラーニングに取組むことができるようになったのである。

また今回は、試験を実施しなかったため、研修の効果を客観的に測定することはできなかったが、効果があがっている実感はあった。「WordやExcelで文書を作成したり表を作成して計算するなどは、今まで独学で得た知識でできていました。ですが、eラーニングを受講することで、より早く、より簡単な方法で操作できるようになったと思います」。田内氏が述べられた通り、学んだことが日常業務に反映されることこそが、研修の最大の効果ではないだろうか。これまで、パソコンの習得は個人の努力に委ねられていた。たとえば、パソコンを使える人に聞いてみたり、書店で操作テキストを購入して試行錯誤しながら操作を覚えていた。パソコン操作は基本が大事。応用・上級レベルになるほど効率のよい操作が求められる。もちろん、自己流でも業務を遂行できるが、より効率的な方法を習得するためには、今回のような研修が必要なのだろう。

FOMの「よくわかるシリーズ」は、研修後に威力を発揮するeラーニングと同内容のテキスト。

数あるeラーニング提供会社の中から、FOMに決めた理由としては「テキスト(よくわかるシリーズ)」の存在が大きかったようだ。「eラーニングの実施中はテキストを開くことはまずありません。画面の誘導に従っていけば学習できますから。しかし、eラーニングは終わった後に何も残らない。ところが、FOMさんの場合はeラーニングと同じ内容のテキストが残ります。業務の中で『あれ、何だったっけ?』と、物忘れすることはよくありますが、テキストがあれば参考書として繰り返し使えるので安心です。これが採用の決め手になりましたね」と田内氏。研修で学んだことを漏らさず記憶し、業務にすべてを活かすのは実際には難しい。一度学習し、理解できた内容であっても、ある程度時間が経ってから操作に行き詰まることは誰にでも起こりうることだ。そんな時、eラーニングと同じ内容のテキストが手元に残っていれば、すぐに確認でき、復習することができる。

法人化を目前にして、初めて導入されたeラーニングによる職員研修。今後はどのように展開されていくのだろうか。「第1弾が終了したばかりなので、まだ次は考えていませんが、個人的にはいろいろなコースに興味があります」と田内氏。今回、パソコン操作系の3コースが採用されたが、たとえば英会話や資格試験の対策など、eラーニングにはさまざまなコースが用意されており、今後、職員研修の幅が広がることが期待される。また、いずれ授業で学生向けのeラーニングが展開されることになれば、学校教育はますます充実することになるだろう。

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