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導入事例のご紹介

鶴丸海運株式会社 様

「他の会社ではここまでしてもらえない」―
内定者の帰属意識を促す戦略的人材育成を展開。

鶴丸海運株式会社は、西日本最大の取扱量を誇る広域関門港に活動の拠点を置き、九州一円から関東、関西さらに海外へとネットワークを拡大する総合物流企業。海・陸・空のあらゆる輸送ルート、さらには最新設備を整えた倉庫を保有し、単にモノを輸送するだけでなく、高付加価値の総合物流サービスを実現している。国際化・総合物流・そして環境にやさしい輸送システムの確立をキーワードに、総合一貫物流システムの確立や、海運業として初のISO14001の取得など、次々と事業を展開。創立80周年を迎え、ますます意欲的な展開がなされ、その挑戦する姿勢は、採用される内定者の研修にも反映されている。

設立 : 1921年(大正10年)8月   業種 : 総合物流業   従業員数 : 338名
http://www.tsurumaru.co.jp/

 

 

 

 

気になっていた内定者とのコミュニケーション不足がポータルで一気に解決。

 

本社より若戸大橋を背景にして 
(左から)中野氏、藤本氏、平村氏新卒採用時期の早期化にともない、内定から入社までの期間をどう生かすかが、各企業で重要視され始めた。就職への意識を高め、辞退者をなくし、ビジネスの基本スキルを身に付けさせるには、比較的時間の取れる内定期間は最適。鶴丸海運株式会社も、平成13年度採用者までは、入社前の研修は実施しておらず、社内報を郵送する程度であった。しかし、長い内定期間中に仕事への意欲を沸かせるには、それだけでは弱い。コミュニケーションを密にしたいと考えてはみたものの、手紙の郵送、電子メールの発送、あるいは電話での質問対応など、手段が複数にわたるため対応が煩雑になる。管理部係長の中野氏は、そんな時にFOMのポータルサービスを紹介されたという。「それまでは、入社式までの長い期間、内定者とコミュニケーションが取れないことが気になっていました。ポータルサイトでは、掲示板を使って企業と内定者の間はもとより、内定者同士でもコミュニケーションが簡単にとれる点に感心しました」。また、『掲示板』を利用すれば、情報が全員に公開されるため、電話やメールのように、情報が一部の人たちに偏ることもない。内定者8名全員が、平等にコミュニケーションできる環境作りが簡単に実現するのである。

「どんな社会人になりたいですか」。発言のなかった掲示板が、担当者からの話題提供で活性化。

ポータルサービスを導入したのは平成14年10月。さっそく「自由に情報交換してください」と、担当者からの第一声を掲示板に掲載。が、当初は内定者同士も緊張のためか、ほとんど掲示板への書き込みはなかった。「このまま不活発な掲示板に終わらせると、かえって入社への意欲が減退するのではないか」。担当者一同、不安になった。そこで、総務部の平村氏や藤本氏を中心に定期的に話題を提供し、コミュニケーションが途切れないように心がけたという。「話題としては、<この冬やりたいスポーツは何ですか>とか、<どんな社会人になりたいですか>など、誰でも気軽に発言できるものを選びました。最初は、こちらからの質問にそれぞれの内定者が回答するという一対一のやりとりでしたが、そのうち内定者同士でレス(レスポンス:返答)が付けられ、自然発生的に色々な話題が飛び交うようになりました」と平村氏。その結果、平成15年度入社の内定者8名で、100件以上の書き込みがあったという。実際に利用した内定者の反応も上々。「掲示板は、初めは少し照れくさいところもありましたが、内定式で会ったきりの、顔もまだ覚えていない同期と、半年間、互いに近況を報告しあったことが印象に残っています。おかげでずいぶん同期の仲が深まりました」


様々な話題が飛び交う掲示板。ここで、互いの親睦を深めた。


実際、入社後、新入社員として再会した同期8人は、違和感なく気軽に会話ができ、互いの親睦が一気に深まったという。「会社に対しての質問も気軽にWeb上でできるので、使いやすい。他の会社ではここまでしてもらえないです」と、会社に対する信頼感も大幅アップ。「入社までの間、ポータルサイトを通じて会社とつながりを持てたので、入社の時には不安を感じることがありませんでした」。長い内定期間には、入社までに何をすればよいのか、入社して本当についていけるのかなど、不安になる者も多い。ポータルサイトでの情報収集やコミュニケーションは、内定者に有益な情報を提供しただけでなく、精神的な支えになったようだ。

学校も感心したポータルサイト。学校との連携プレーにより充実した内定期間を実現。

導入したポータルサービスには、パソコンスキルの習得のためのeラーニングとして、全員に使いこなして欲しいExcelとWordの2講座をオプションでつけた。「eラーニングだと、空いた時間に自分のペースで利用できるので、効率よく学習できると思いました」と平村氏。ただ、導入には問題がなかったわけではない。「高校生に関しては、基本的に卒業式までは生徒であるため、たとえ内定者であって、企業が直接生徒とやりとりすることは禁止されているので、まず学校に対して、学習内容を説明し、許可を得ることが必要でした」。めでたく学校の許可を得られた後も、新たな壁が待っていた。それはeラーニングの必須条件であるパソコンとインターネット環境の問題。「自分のPCを持たない高校生については、学校のパソコンで学習を進めてもらいました。ところが、生徒用のパソコンは、掲示板などは利用できるのですが、Excel、Wordの学習は動画のプレーヤーを必要としていたため、セキュリティの関係で利用できません。そこで、先生に相談して、冬休みの期間中に先生用のパソコンで学習を進めてもらいました」。学校との連携プレーがあってこその内定者研修だったわけだが、学校の先生もこのポータルサービスには非常に感心されていたそうだ。

「学校では習えない、パソコンの実用的な使い方を学習できた」―内定者コメント。

採用したFOMのeラーニング教材は、FOM出版のテキスト「よくわかるシリーズ」の内容に準拠している。このテキストは、一般企業や自治体の間でも評価が高く、広く採用されている。選定のポイントは実務に則した内容にある。「業務に使えるExcelやWordのスキルを身に付けておいて欲しい」という担当者の思いを、当の本人である内定者もしっかり理解していたらしい。意見を聞くと、「学校では教わらなかった機能や操作方法を知ることができました。現在、業務でExcelを使っていますが、入社前に学習したことがそのまま役に立っています」というコメントが返ってきた。「基本的なことから実際の業務で役立つことまで学べるので、隅から隅まで学習すると良いと思います」と後輩へのアドバイスも忘れない。

平成15年度入社の内定者に続き、16年度入社の7名も、ポータルサイトで社会人になるための準備を万全に行っている。内定者は一学年違うだけで、パソコンやインターネットにもかなり慣れており、掲示板の活用もますます活発になっている。担当者が、内定者からの発言を待ってやきもきすることもなくなった。「今後は、掲示板でのコミュニケーションを大切にしながら、より充実した内定期間となるよう内定者に働きかけていきたい。また同時に、eラーニングでの学習成果を測るためのスキル診断ツールや、PowerPoint、Accessといった講座も検討していきたい」と中野氏。同社の挑戦は次第に発展しながら、まだまだ続きそうだ。


eラーニング学習画面『よくわかるExcel2002基礎』。
実務に則した内容は、そのまま入社後の業務に役立っている。

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